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さくらの祈り [子ども]

先月、幼稚園の講演会があり
参加してきました。


演題は「さくらの祈り
私にとっては、実にタイムリーな
話題だったこともあって
始まる前にお話の時点で
涙があふれてしまいました[たらーっ(汗)]


下の画像のプリントは
講演会でいただいたもので
妙心さんの紙芝居について
書かれています。
クリックで大きくなりますので
興味のある方はご覧ください。


IMG_2829 (765x1024).jpg




静岡県伊豆市にある
妙蔵寺の副住職さんの
佐治 麻希(妙心)さんの
手作り・手描きの紙芝居です。

手作りの紙芝居で全国・世界各地で
講演をされている方がいて
その方に、お願いしようかという
話が出たときには
つるの祈り」という題でした。

そのお話は広島の
原爆の子の像になった
佐々木禎子さんのお話だそうです。

ただ、3月11日の震災から
このお話はお休みしているそうです。
それは、原爆・放射能の話なので
誰かを責めたり、傷つけてしまう
可能性があるからだそうです。


私たちが聞いたつるの祈りは
長崎の原爆投下のお話です。

こちらは、同じ原爆でも
母親の娘への愛のお話でした。


嘉代子(かよこ)桜」のモデルの
嘉代子さんとお母さん。
原爆投下の日、学校の校舎内の
三菱の会社で兵器の製造の
仕事をしていた嘉代子さん。
原爆に巻き込まれてしまいます。

毎日、帰らぬ娘を探す母。
遺体は損傷がひどく
顔では判別できません。
そこで、歯並びで
娘かどうかを確かめます。
毎日、毎日。

3週間後、学校の校舎のがれきの下で
上半身だけの嘉代子さんを見つけます。
お母さんは嘉代子さんが大好きだった
桜の木を慰霊と平和を願い
学校に植えられた、というお話でした。


母親の子の無事を願う気持ち。
その思いが痛いほど伝わり
号泣してしまいました。

妙心さんの
「いま、身近な戦争は
   学校でのいじめ」という言葉が
私の中でいろんなことに結びつき
とても心に響いたんです。


私の母も戦争体験者ではなく
戦争とはかけ離れた生活で
そういう状況を想像することすら
とてもできません。

もし、そういう状況になったとき
嘉代子さんのお母さんのように
(生々しい表現ですが
   紙芝居でもこのようにお話されました)
手を合わせ、ごめんねと謝りながら
遺体の口を開け、歯を見れるか…
私は自信がありません。


でも、子どもを見つけたい気持ちには
勝てないかもしれません。
戦争の恐怖よりも
子どもと離れた母親の愛を
感じた1日でした。

私も強い母になりたいと
深く思いました。


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Rinko

我が子を思う母の気持ちは、どんな状況下であっても変わらないものの一つでしょうね。

この様なお話に触れるたびに、「平和な日々の中で、子供たちが笑っていられる。」それだけを願わずにはいられません。

ホント、私も強い母になりたいです。
by Rinko (2011-10-07 12:29) 

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